富士山(ふじさん)

日本で一番高い山は富士山(ふじさん)です。高さは3,776mです。富士山は平らな三角の形をした山で、とてもきれいな山です。どの方向から見ても同じような形をしています。

北から見た富士山

南から見た富士山

富士山のまわりにはあまり高い山がありません。ですから、遠くからでも見ることができます。昔から日本人は富士山が大好きでした。たくさんの絵も残っています。富士山がきれいに見える場所は、富士見(ふじみ)ではじまる地名になっています。ふじみ野とか、富士見台などです。昔は高い建物も少なかったので、富士山もよく見えたのでしょうね。今でも冬の晴れた日に、高いビルの上や広い空港(くうこう)などから富士山を見ることができます。東京でも見ることができます。東京の冬は晴れの日が多く、湿度(しつど)も低く、空気がすんでいます。東京から富士山を見たい人は冬がおすすめです。

富士山は火山で、昔から何回も噴火(ふんか)をしてきました。最後の大きな噴火は今から300年以上前に起こりました。その時には東京にも火山灰(かざんばい=噴火の時に火山からでる灰)が飛んできたようです。下の写真は富士山を飛行機から撮ったものです。大きくへこんでいる場所がありますね。この時は、このへこんでいるあたりから噴火をしました。上から富士山を見るのも面白いです。火山の昔の噴火の様子がよくわかります。

火山が噴火すると、溶岩(ようがん)が流れます。富士山のまわりには、噴火で流れた溶岩が固まります。富士山に降った雨は何年かかけて、固まった溶岩にこされて地下水になります。その水がいろいろな場所から泉となってあふれます。ですから、富士山のまわりにはきれいな水が出るところがたくさんあります。例えば、忍野八海(おしのはっかい)とか白糸(しらいと)の滝(たき)とか三島にある柿田川湧水(かきたがわゆうすい)などです。富士山の近くの水はおいしい水としてスーパーマーケットなどで売っています。

富士山のまわりには富士五湖と言われる湖があり、海も近くにあります。水辺と富士山はよくにあいます。ですから、昔からそのような景色の絵がえがかれています。今から200年くらい前に葛飾北斎という有名な画家がいました。 彼の富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)という浮世絵(うきよえ)の画集(がしゅう)があります。その中の神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)という作品はとても有名です。この作品は今の横浜あたりの海でえがかれています。大きな波に向かう3そうの小舟と、富士山がかかれている版画(はんが)です。船よりもずっと大きな波がせまり、船をこぐ人たちは身をかがめています。小舟をおそう波の力強さと人間の弱さが対照的にえがかれています。とても緊張する場面です。しかし、波の間に見える白い雪をかぶった富士山がその緊張を和らげてくれます。このような素晴らしい絵をよくえがいたものだと思います。葛飾北斎はゴッホ(Vincent van Gogh)などの偉大な画家にも大きな影響を与えました。

 

今でも海から見た富士山はとてもきれいです。機会があれば、ぜひ、見に行ってください。空気がすんで、雪がたくさん積もった冬に行くのがやはりおすすめです。

文・写真:岡野秀夫(2021.2.24)